しずちゃんが知ってる人は誰もいないけど、私の式に呼ぶから、来ないとダメだよ。」
と、私の人見知りっぷりを知りながらも笑顔で言い放った、愛する友達が今日結婚した。
式というような堅苦しいものではなく、都心の中にひっそりと存在する異空間のようなレストランでアットホームに行われた。ウェディングドレスを纏った彼女が階上から降りてくる姿を見た瞬間に、あっというまに視界がぼやけた。
私が開始数分で泣いているのを見て、「まだ何もしてないのに何で泣くの〜!え〜!私もそれしずちゃんのお式でやりたい!!」と言い、笑っていた彼女。私が一人ぼっちにならないように、私のことを同じ席の人達にそれとなく伝えておいてくれたり、私を高砂から一番近い席に配置して傍で微笑んでくれたり、合間合間で私のところに話しかけに来てくれたりと、私が彼女へ伝えるおめでとうより、彼女が私へくれたありがとうの方が何倍も大きかった気がして、改めて彼女の器量の良さや情の厚さを感じたのだった。
見るからに愛らしく、まんまるで大きな目をした童顔の彼女が、「(旦那さんは)神様がくれたプレゼントだと思ってるんだよ。」と言っていたのが忘れられない。それを聞いたのも冬だった。冬の新橋。
意思が強く、好き嫌いがはっきりしている彼女が「好き」というものには芯が通っている気がする。「しずちゃんが好き」と思ってくれていることは、私にとっては幸せなことです。私もあなたの幸せを願うよ。
結婚おめでとうね。