今日と明日と明日の先にあるもの

今月は自分のコンディションにあった素晴らしいライブを2つも見ることができた。
一つはジョンのソロコン「THE STORY BY JONGHYUN」。
開催されたのは韓国だったためライブビューイングを見に行ったのだけど、とても穏やかなライブでした。連日疲弊していたのですごく癒された。始終穏やかで、お仕事がんばったご褒美のような時間だった。歌うことが話すことの延長線上にあるようなジョンが、歌うことで客席とも会話していたような、そんなライブでした。実際に客と普通に会話もしていたけど(笑)。
最近は色んな事に対して情報を自分で得るのをお休みしていたので、実はジョンが新しくアルバムを出したことすら知らなかった*1。私にとっては半分以上が初めて聴く曲だったにもかかわらず、曲に対する予習も復習も何もしなくたって全部の曲に引き込んでくれた。キャパの広さ、懐の深さがジョンの歌の凄さだと思っている。すべての曲に飽きることなくただただぼーっと聴いていた。それが心地よかった。
全部韓国語のため歌詞の意味など理解できていないのだけど、何か伝わるものがあると、ああいいな、好きだなと思う。伝えようとしているというより勝手に伝わってくる、良い意味でのゆるさがその日のジョンの歌にはあった気がするし、それを私も欲していたんだと思う。良い夜だったな。DVDもいいけどライブ音源として持ち歩きたくなるくらい素敵なライブだった。
もう一つは今日の坂本真綾ライブツアー「FOLLOW ME UP」。
真綾ちゃんの曲はいつも自分と対峙するために聴いているようなもんなんで(重いわ)、みんなで共有しながら聴くという発想を持ち合わせておらず、結構長いことファンやってるんですけど、実は初めてライブに行った。そして真綾ちゃんに怒られた(笑)。なんで行く気になったのか自分でも理由がわからず、多分心境の変化なんでしょうけど、それでも自分の内にだけ篭らせていた音楽を外から受け取ろうとしたのは良いことだったように思う。最初は圧倒的クラップ量の多さに怯んでしまったりしたんですけど、そのうち気にならなくなったし。
真綾ちゃんの歌は美しかったです。声もメロディも美しかった。でも一番は言葉が美しく聞こえた。なんでだろう、真綾ちゃんが歌うと一言一句がすべて尊いものに感じた。歌詞も何気ない日常を切り取ったものも多かったりするのだけど(私はそういう歌詞が大好きなんだけど)、平凡な日常こそ美しく尊いものなんだなと思えた。そういう言葉の美しさみたいなものがすごい音圧で届くので、全然泣く歌詞でもなんでもないのに、気づくと涙出てたとかいうことが何回かあった。発音?発声?なのかな。ジョンもそうなんだけど、歌い出しの一音がスコーンと抜ける感じがして、それが刺さる。刺さったところからじわじわと広がっていく。そんな気がする。その感覚が好きだ。『アイリス』でライトが無数の方向から差し込んでいる演出があったのだけど、雲間から無数に射す光のようで印象に残った。あれ美しかったな。そんな今年のライブ納めでした。すごく前向きになれた。
というわけで、明日で今年も終わりのようです。今年も何か変わることができたんだろうか。心境の変化は多分いくつかあったように思うけども、それが自分の成長につながっているかどうかは自分ではまだわかんないな。ただ今年もあんまり自分を好きにはなれなかったように思う。とはいえ一年楽しかったんですけどね。来年はもっと良い年にしよう。来年は1月にも2月にもかっきーちゃんが可愛いお嬢さんたちとデートしている姿をのぞき見しに行けるし(笑)。楽しみにしています。
それでは皆様良いお年を。

*1:さすがにもう買ったよ!!!