アウトライン

カメラマンの友達が久々に開いた個展に行ってきた時のことをやっと書く。

確かこの日は曇り空だった。誰かが「雨が降りそうだね。」と言ったのを覚えている。ただ、思い出す彼女の個展は、硝子戸から射し込む光に照らされている。
彼女の写真は、私には晴れて見えたのだと思う。柔らかい、晴れの日のような写真が並んでいた。晴れた日が良く似合う彼女が撮った写真らしいなと思った。
「HOME」というテーマで撮ったものを中心に展示されていた写真たちは、確かに特別な何かを写しているわけではなかったけれど、ただ、なんでもない日常がちょっとだけ素敵に見えるように切り取られていた。
「見えにくい方がいい時もあるから。」
そういう彼女の写真には空間が多い気がして、私はその空間にとても癒される。知らないことがあってもいいと思わせてくれることで救われる。
彼女は面白いことが好きで、くるくるとアンテナを回しているけれど、その中で自分が今どう感じているかをちゃんと感知できる人。そしてそれを自分にも他人にも還元できる人だ。
色んなものがたくさん詰まっている写真、一点だけに焦点をあてた写真、ちょっと笑える写真、幻想的な写真、その時その時で彼女が感じたであろう景色はどれも緩やかな時間が流れているように見えた。そして穏やかな色をしていた。私は彼女が撮る写真の色がとても好きです。
どうも私は見たり感じたりしたものが抽象的な形で入ってくることが多い気がして(自分でもよくわからない)、その場ですぐ言葉という形にするのが下手っぽい。なので、この時も結局本人に直接感想が言えなかった。ごめん。個展の写真を載せても大丈夫だよと言ってくれたけど、私が撮った写真を載せても何か間違って受け取られるのが怖いのでぼかしました。
かっきーちゃんのライブに日程合わせてくれてありがとう。冗談半分で言ったのに、ちゃんと開催期間に入れてもらえて嬉しかった。何もなくても行くから大丈夫よ。
植木鉢の陰からちらっと見えるように展示してあったLくんとの写真、あれ展示方法も含め可愛くて好きだったわって最後に書いとくわ(笑)。