最強のふたり


最強のふたり」観てきました。
人は人で生かされているということ。
人はどんな境遇でいるかではなく、どんな人と過ごせているかであるということ。
人は見える人だけではなく、まだ見ぬ人とも繋がっているのであるということ。
人の幸せは他人から見えているものとは全然違うこと。
受け入れる勇気を持つこと。
ドリスがBoogie wonderlandで踊るシーンで号泣しました。
良い映画だったよ。
以下、感想。
特に観に行く気なかったんだけど、映画のCMでSeptemberが流れてきたのでなんとなく行ってみました。
で、最初のSeptember流れるシーンでも泣いたっていうwww。
ああいうシーンで涙が出るっていうのはどういう感情なんだろうか、自分でもよくわからないw。
ふれこみとかちょっと見てたから「泣ける」作りの映画なのかと思ったら全然そうじゃなかったです。
実話をもとに作ってるからなのか、特に劇的なシーンがあるわけでもないし、あっさり終わったりするため(悪い意味ではなく)、人によっては泣かずに終わると思います。むしろ何で泣けたんだろう。
泣けたけど、それ以上にすっごいたくさん笑った。ジョークやブラックユーモアたくさんで面白かった。
フィリップおじちゃんがとても素敵な大人でした。
ああいう知的でジョークも流せる大人でも少年ぽい心はいつまでも無くさないものなんだね。そういうところが垣間見えるシーンは全部素敵だった。
ドリスの会話能力も高いなぁと思った。(この後ちょっとネタバレ)
フィリップおじちゃんが「このまま喉をかっきってくれ」って言った時、それをドリスは「そんなユーモアも言えるくらいになったから大丈夫だな」って返すシーンがあって、その後おじちゃんがふわっと笑うんだけど、そのシーンがなんか印象に残っている。
あれはきっと本心だったのに、そうやって笑顔に変えられるドリスの会話センスが欲しい。
全身麻痺の辛さや介護の大変さは実際はそんな言葉じゃ言い表せないほど重い事だろうなと思うけど、そういう部分よりも人とのつながりの方に重点置ける映画を実話で作れるっていうのがすごいなと思いました。
やー、これフランス映画だったんだよねー。
私の中ではフランス映画=平坦で割とマイペースで進んでいくというイメージだったんだけど、良い意味でフランス映画っぽかったかもしんない。
そこまで激しいアップダウンがあったわけではないので。でもこの映画はその方が似合う。